「ノラや」(内田百閒)

うわあああああ、もうー!百閒先生、それは反則です。
小説家が、猫のかわいらしさを、行方がわからなくなった時の動揺を、いなくなってなお心を占め続ける様を、全力をもって描いちゃったらもう手も足も出ないじゃないですか。涙と鼻水は出ましたけどね。止まりませんでしたけどね。
猫を失くした悲しみが心のどこかにまだ残っている人は、この本は外で読まないようにお気をつけ下さい。大変なことになりますよ。

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