「ウォーム・ボディーズ」

「ロミオとジュリエット」とゾンビの融合!と聞いたので行ってみました。
身が出てるのとか腐乱してるのとかパーツが取れてるのとか見るのが苦手なのでゾンビ物は基本観ないのですが、これはギリギリいけました。(ギリギリなのか。)
大変かわいらしいゾンビ物でした。
ゾンビの男子と人間の女子が出会ってしまう話です。(あらすじ。)
以下、ネタバレで。

細けえことはいいんだよ!と割り切れる人でないともやもやしっ放しかもしれません。私はオッケーでした。
んー、「ロミオとジュリエット」というよりかは「美女と野獣」かなーと思います。
ゾンビのR(彼は自分の名前を頭文字しか思い出せない)のセルフツッコミが素晴らしいです。
ジュリーとの出会いのシーンの、ジュリーから目が離せなくなってるRがすごくかわいかった。誰かが恋に落ちるシーンは何度見てもいいですね。
Rの友達Mとか、ジュリーの親友(か幼馴染か肩書きはよく分かんないですが)のノラとか、サイドポジションに居る人もかわいい。
特にノラは素晴らしいです。
Rに正体がバレないようにメークを施すシーンでBGMに「プリティ・ウーマン」を流すところとか特に。
ジュリーかっこいいんですよねー。ゾンビ化した恋人のお父さんの頭をためらいなく撃ち抜くところにシビれました。(でもあれできっと何かが壊れてしまったんでしょうね、恋人の中で。)
この物語がいいところは、裏切りとか悪意とかそういうのがないところですね。みんな正直者でいい人で、悪役はガイコツ(ゾンビの成れの果て。理性とか感情とかそういうのが完全になくなってしまったもの。)だけで、まるで童話みたいなのです。そして私はそういう物語が大好き、と。
無駄なダラダラしたシーンもなく、きちきちとピースを埋めるように構成された絵本のような物語でした。
ガイコツに追われて飛び降りるときの背景の光が美しかった。体温が戻ってくるところで、Rの瞳の色がふいっと変わるのところもよかった。
かわいい。かわいい。(反芻中。)

難点は、これ観た後、通勤電車とかお昼のコンビニとかで人が並んでいるのが全部ゾンビの群れに見えてしまうことでしょうかね。怖いわー。

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