「サロゲート」
リモートで脳と”サロゲート”と呼ばれるロボットを結んで、自分の身体かのようにロボットを動かすことができるし、ロボットが見たり聞いたりしたことも自分がその場で体験しているように受け取ることができるというシステムが浸透している世界の物語。絶対安全を謳われていたそのシステムの利用者が、突然死亡する事件が起こり、FBIの捜査官(もちろん実際に動くのはロボットで、そのロボットを動かしている”オペレータ”がブルース・ウィリス)が捜査に乗り出したのだった。
とまあ、予告編を観た限りでは、すごい好きそうな設定の重めのSF大作に見えたので、わくわくして観に行ったのです。
違った。
アクション巨編でした。
アクションすごかったです。実行犯を追いかけるサロゲートとか。
ロボットの演技もみんなすごいです。実際ロボットに見えるもんな!
でもSFパートはしょんぼりな感じでした。色々とツッコみたい気持ちでいっぱいになります。
筋力低下とか食事はどうなるんだとか、筋力・視力とかは増強してくれてもオツムがおっつかないんじゃ意味ないんじゃ?とか、ロボットが傷ついたらすごい金額になりそうでむしろ自分の身体よりも丁寧に扱わないと怖いんじゃないかとか、子ども用のは少しずつ大きくしてかなきゃならないから予算どんだけあっても足りないでしょとか、あれ誰が後片付けするんだよとか、まあ、色々思うところだらけでした。しかもラストは、ええーそんなオチ?と思わず心の中でツッコみ入りました。
しかしまあ、ブルース・ウィリスが実はロボットなんじゃないかってとこがメインテーマな気がするので(←気のせい。)、それはそれでいいと思います。カーチェイスとかすごすぎるから。
観終わった後しばらく引きずられちゃって、自分がロボットみたいな気がして仕方なかったです。ヤクザ映画観終えた人が肩をいからせて歩く感じで。
怖いわ。