「花蓮の夏」
A子さんを無理矢理誘ってアウェーの地、渋谷へと。ユーロスペースは何回か行ったことあるのになぜか迷う。迷宮都市だよなー、渋谷って。
さて、観る人を選ぶこの映画(しかもR-15だったよ。でもこれがだめなら「ゆれる」も「東京タワー」もだめだろうと思うんだけど。どういう基準なんかな。)、私にはものすごくツボでした。
切ない!切ないよ!
今流行の行け行けGOGOな話が好きな人には物足りないかもしれないですけど、私はこういう話が大好きです。
あと優等生の人が超タイプ。(←分かりやすいな。)
ええとそれでは、私のツボにヒットしたところを頼まれもしないのに挙げてみますよ。
- おでこに点数かかれちゃうところ(せ、先生!)
- んでその点数が二人合わせて100点だねって言うところ
- バスケでジェンシンがいなくなった途端にショウヘンぐだぐだになっちゃうところ
- 教科書をちょっとめくって、でも何もしないで帰っちゃうところ
- バスの中で一人で泣くジェンシン
- 謎の青シャツサラリーマン登場(小野さんかよ!)
- 二択ゲームで「僕とホイジャ」と言うところ(くらっとしましたよ)
- で、その後トイレで吐くところ(切ない!)
- バイクで泣きながら走るショウヘン(あまりのかわいさに羊羹あげたくなった)
- 女の子が顔ケガしてんのにそれそっちのけで叫びあう二人
- 「親友だ!」で肩すかしをくった後のエンディングの歌
ちなみに私、冒頭の先生がした惑星とか太陽とか彗星の話はすっかり頭から消えていました。あと、ジェンシンが大学受けなおすって言ったときに、そんな金がどこにあるんだ!とジェンシンの父が机を叩いて怒ったんだと思っていました。
A子さんありがとう。やっぱり映画って一人で観るのもいいけど、後で話ができる人と一緒に観に行くのもよいですね。記憶が補完しあえて。
ホイジャ、ああいう役回りだと嫌な女になりそうなもんなのに、かわいいんですよねえ。不思議だ。
あと青シャツサラリーマンとの話は何、ジェンシンの胸の秘密小箱にそっとしまわれたままなんですか?バレたりとかしてないのかな?それがきっかけでショウヘンがもやもやしちゃってあの例のシーンにつながるのかと思ったんですが。考えすぎ?でもそういうのがないと、なんでああなったのかがよく分かりません。勢い?ええええー…。
ああー、でもやっぱり切なくて好きです。好きなだけじゃだめなのかなあ?とか、二人とも大事、なくしたくない、って願うことは許されないの?とか、そういう切ない気持ちになる話です。
結局、惑星と彗星は恒星の周りを回るしかないのかーとかね。彗星が去ったとしても、惑星は恒星の周りを回り続けて、でもその軌道は決して交わることはない、とか。
とりあえずDVDが出たら買おうと思いました。